α7VI徹底レビュー│α1のサブ機として購入したα7IVがメイン機になったワケ

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今回は、SONYのフルサイズミラーレス一眼
「α7IV」徹底的にレビューします。

前提として

私はストックフォトのコントリビューターとして
写真素材のストック販売をしており
月に数万円程度の収益を得ている副業クリエイターです。

そんな私が、α1のサブ機として導入したα7IVですが
今ではメイン機となり、α7IVの2台目を検討するほど
手放せない機材となりました。

私の使用用途では9割が写真ユーズなので
写真ユーザー目線ではありますが
趣味、副業でゴリゴリに使用してきた私の目線で感じたことを
持て余さず、詳細にレビューしていきますので

ぜひ、最後までご覧ください。

こんな方には特にオススメ
・初めてのフルサイズ機の購入
・写真・動画を1台で撮りたい

正直α7IVは、フルサイズのミラーレス一眼を検討していて
メーカーに拘りこだわりがなければ全ての方にオススメしたいカメラです。

本記事に掲載されている写真(α7IV本体写真以外)はすべてα7IVで撮影したモノです。

α7IVの特徴

「Beyond Basic」次代の、新基準へ。

SONYのベーシック機として
またα7シリーズの無印ラインの4世代目にあたる「α7IV」。

ミラーレス移行期を支えた名機α7IIIより
α7SIIIやフラッグシップ機α1の性能を踏襲し
満を持して登場したのがα7IVです。

SONY αの歴史

一眼レフ時代からミラーレス一眼への移行を推し進めたのは
SONYと言っても過言ではないでしょう。

そんなミラーレス一眼時代を築き上げた
SONY αは、他社とは比較にならない程に
多くのラインナップがあります。

SONY公式サイトより

ベーシックラインである 無印α7シリーズから
高画素を特徴とするRシリーズ
逆に低画素で高感度耐性を強みにするSシリーズ
無印ラインからコンパクトさを追求したCシリーズ

更に連写速度など、現場ユーズのα9シリーズ
フラッグシップ機として、連写性能と高画素を両立させたα1

動画製作寄りの
FXシリーズやZVシリーズと幅広く展開されています。

その根幹となるベーシックラインの無印α7も
今作で4世代目となり、また大きく基準を押し上げてくれました。

実際にα7IV登場後に発売されたカメラが
その基準の高さを物語っています。

  • α7RV
  • α7CII
  • α7CR
  • ZV-E1

など、どれもセンセーショナルな性能とコンセプトを持ち
SONYらしいラインナップです。

ソニーストア
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いつか発売されるであろう、α7Vに期待する一方で
α7IVはミラーレス一眼カメラの水準機種として
汎用性が高く、自信をもって誰にでもオススメできる。
オススメしたいカメラです。

それでは、その基準・水準としての
スペックを見ていきましょう。

α7IVのスペックと比較

α7IVのロゴ

まずはα7IVのスペックを
前世代のα7IIIと比較してご紹介。

 α7IVα7III
イメージセンサー35mmフルサイズ
(35.9 × 23.9mm)
Exmor R CMOS センサー
35mmフルサイズ
(35.6 × 23.8mm)
Exmor R CMOS センサー
有効画素数3300万画素2420万画素
画像処理エンジンBIONZ XRBIONZ X
プリセットクリエイティブルッククリエイティブスタイル
動画撮影モード4K 60p (4:2:2 10bit)4K 30p
瞳AF
(静止画)
人物 / 動物 / 鳥人物 / 動物
手ブレ補正5.5段5段
サイズ幅131.3mm
高さ96.4mm
奥行79.8mm
幅126.9mm
高さ95.6mm
奥行73.7mm
本体重量
(バッテリー,SD含む)
658g650g
SONY公式サイトより抜粋

一番の違いは画素数が3300万画素へ増えた事ですが

α7IIIから進化した部分、大きく変更された部分。
外観やスペックを見ていきましょう。

ダブルスロットの片側には、CFexpress type Aに対応しています。

α7IIIでは、チルト式でしたが
α7VIよりバリアングルモニターになりました。

写真・動画のハイブリッド機として

モード切替ダイヤル

写真・動画・S&Qの切り替えダイヤルが搭載され
瞬時に撮りたいモードに切り替えられ

さらに、写真モード動画モードなど各モードに対して
独立した設定が可能となりました。

モードを切り替えれば、すぐに撮影が開始できます。

また、動画撮影開始ボタンには、カスタムボタンとして割り当ても可能に。

クリエイティブルック画面

クリエイティブスタイルからクリエイティブルックへの変更も
本機をオススメしたい要素の1つです。
S-cinetoneも追加され、より動画機としての向上もされました。

α7IVグリップ部分

また、SONY機でよく言われていた
「小指余り問題」を払拭するほど、本体のグリップ力が上がり
ハード面でも進化を遂げました。

アンチダスト機能として、電源オフ時にシャッター膜を閉じる機能も搭載。
※これについては、オススメする方とオススメしない方で
きっぱり2分してるので、ここではあまり触れません。

ストラップホルダー部分

地味な変更点ですが、ストラップを付ける金具が
揺れて本体との接触で、音が鳴ってしまう問題も改良されています。

挙げ出すときりがない程、1世代で凄まじい技術の向上がみられ
それら全てがユーザー目線でしっかりと作りこまれています。

SONYαの他製品との比較

SONY公式サイトより

執筆時、2023年11月現在で
α7IVを筆頭に展開されている他シリーズとの
比較も見ていきましょう。

 α7SIIIα1α7IVα7RVα7CIIα7CR
発売日2020年10月9日2021年3月19日2021年12月17日2022年11月25日2023年10月13日2023年10月13日
イメージ
センサー
35mmフルサイズ (35.6 x 23.8mm)
Exmor R CMOSセンサー
35mmフルサイズ (35.9 x 24.0mm)
Exmor RS CMOSセンサー
35mmフルサイズ (35.9 x 23.9mm)
Exmor R CMOSセンサー
35mmフルサイズ (35.7 x 23.8mm)
Exmor R CMOSセンサー
35mmフルサイズ (35.9 x 23.9mm)
Exmor R CMOSセンサー
35mmフルサイズ (35.7 x 23.8mm)
Exmor R CMOSセンサー
画素数1210万画素5010万画素3300万画素6100万画素3300万画素6100万画素
動画撮影4K 120p8K 30p
4K 120p
4K 60p8K 24p
4K 60p
4K 60p4K 60p
最高連写速度10コマ/秒30コマ/秒10コマ/秒10コマ/秒10コマ/秒8コマ/秒
瞳AF
(静止画)
人物 / 動物人物 / 動物 / 鳥人物 / 動物 / 鳥人物 / 動物 / 鳥
昆虫 / 車両 /
飛行機
人物 / 動物 / 鳥
昆虫 / 車両 /
飛行機
人物 / 動物 / 鳥
昆虫 / 車両 /
飛行機
手ブレ補正5.5段5.5段5.5段8段7段7段
サイズ幅128.9mm
高さ96.9mm
奥行80.8mm
幅128.9mm
高さ96.9mm
奥行80.8mm
幅131.3mm
高さ96.4mm
奥行79.8mm
幅131.3mm
高さ96.9mm
奥行82.4mm
幅124.0mm
高さ71.1mm
奥行63.4mm
幅124.0mm
高さ71.1mm
奥行63.4mm
本体重量
(バッテリー,SD含む)
約699g約737g約658g約723g約514g約515g
SONY公式サイトより抜粋

発売日順で並べていますが
α7SIIIやα1から踏襲されたα7IV
さらにα7IVから進化を遂げたα7RV以降の機種と
次代の、新基準として基準を底上げしているのは明白です。

またコンパクトが特徴なα7Cシリーズの2世代目には
画素数がα7IVと同様3300万画素となり
α7IVが基準となっていることがわかります。

他メーカーとの比較

α7IV

フルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼を
販売しているメーカーは様々ありますが
特に挙げられがちな「Canon」「Nikon」ですが
ベーシックラインとしての機種でいうと
・Canon EOS R
・Nikon Z5

が挙げられますが、このベーシックラインの
2世代目などが登場していません。

世代や発売日が違いすぎるために
比較対象としては、難しいでしょう。

両社とも 連写性能を追求した機種や
高画素に特化した機種を展開しており、
そちらでは、2世代目などが発売されているので
今後、ベーシックラインが更新されたときに
α7IVと比較してみましょう。

以上のことからわかるように
SONYの機種の更新スピードと進化は
他社とは比較にならほどの速さです。

なんでも発売すればいいと言うわけではありません。
しかし、その機種1つ1つがセンセーショナルな要素を持ち
カメラ業界を盛り上げてくれていることは間違いありません。

Eマウントレンズの豊富さ

SONYαシリーズとして、SONYのミラーレス時代は長く
またサードパーティにもレンズも豊富に展開されています。

SONY公式サイトより

ミラーレス一眼のメーカーの中でも圧倒的なラインナップの多さは
SONY機特有のメリットと言えるでしょう。

α7IVの作例

カメラやレンズのレビューにおいて、作例なしで語るのはナンセンス。
α7IVの作例をご覧ください。

本項の作例はすべてJPEG撮って出しです。

クリエイティブルックでFLやSH等を適応してはいますが
撮って読み出したままのデータです。

オートホワイトバランスで撮影しています。

ソニーストア
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照明やストロボ使用時でもWBさえ気を付ければJPEGで十分使えます。

α7IVのレビュー

さて、今回のレビューは95%が写真用途のユーザー
ストックフォトでの写真コンテンツ販売により月に数万円程度の収益を得ている
副業クリエイターとしての目線でα7IVをレビューしていきます。

しんぴ

ストックフォトについてはAdobeStockのポートフォリオをご覧ください。

また、タイトルにもある通りα7IVは
α1のサブ機として購入しましたが
今ではα1を手放し、α7IVのみで活動しています。

なんなら、もう1台α7IVを購入しようか検討している程です。

そんな私がα1との比較を踏まえて
特にお伝えしたい点が以下の通りです

初めてのフルサイズ機の購入を検討されている方で
ネックになるのは価格の部分だけです。

私個人が感じる気になる点は後述しますが
オートホワイトバランスの1点のみです。

しかし、フラッグシップ機α1を手放し
α7IVをメイン機にした程
α7IVは優秀で汎用性の高いカメラです。

何度も繰り返しになりますが、α1との比較を踏まえてレビューしています。
それでは上に挙げた感じた点を1つ1つ解説していきます。

絶妙な画素数

ベーシックラインとというと、2400万画素ほどの機種を想像しますが
本機は3300万画素です。

とはいえ、上に挙げたCanon EOS Rは3030万画素です。
また同社の一眼レフの名機
Canon EOS 5D Mark IV は3040万画素。

特に5D Mark IVは、雑誌や広告の撮影にも使われていたような
プロユーズなカメラです。

3000万台の画素数は、割と昔から馴染み深いサイズでした。

センサー部分

α7IVでは、更に少し多めの3300万画素。
スーパー35mmモードを有効し、APS-Cクロップをしても
1400万画素で撮影が可能になります。

高画素とまでは、行かないけど
高精細で使い勝手の良い画素数です。

クリエイティブルックの搭載

α1・α7SIIIと同様に本機α7IVにもクリエイティブルックが搭載されており
10種のプリセットを使用することでJPEG撮って出しでも
満足な写真が撮れます。

クリエイティブルック画面

普段RAWで撮り、現像を前提とした撮り方とは
少し撮り方が変わりますが、何も考えず撮っていても
作品のような写真が、モニターやファインダーで見ているまま
撮影することができます。

撮ってサクっとSNSに投稿したいシーンなどかなり重宝します。

α1を踏襲している

前述のクエイティブルックなど、フラッグシップ機「α1」を踏襲
画像処理エンジン BIONZ XRの搭載、AF性能など
α7IIIから凄まじい性能の向上を果たしました。

ソニーストア
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特にAFの性能は、一般的な使い方には必要充分で
α7IVには鳥瞳AFも追加された事で、野鳥撮影でも
ある程度、使用可能となりました。

とはいえ、α1のAF性能は頭一つ抜けていて
特にトラッキング(追従性能)の部分では、別物と言えます。

しかし、ポートレートや物撮り・ペットなどの動物撮影であれば
大体撮れると言ってもいいでしょう。

逆説的ではありますが、α7IVで撮れないレベルのものは
野鳥撮影など、カメラの性能に依存する用途以外は

撮影者の技術による所が、大きく。
また、そのような撮影は特殊な用途と言えるでしょう。

写真・動画のハイブリッド機

本機のコンセプトの1つでもあるハイブリッド機として
写真と動画を1台で、本格的な撮影が可能となりました。

クロップなどの条件はりますが、4K60p 4:2:2 10bitと
映像制作において最低限の動画性能を有します。

4K120pは撮れないものの、実際趣味やvlog用途となれば必要十分です。

また、5軸/5.5段分の手ブレ補正が搭載され
手持ち撮影で強力に効果を発揮してくれます。

私は動画はほぼ撮らないですが
唯一子供が唐突に良い!と思ったシーンで咄嗟に動画を撮ることはあります。

モード切替ダイヤル

写真・動画の物理的な切り替えダイヤルが搭載れており
尚且つ、写真モード・動画モードで各々独立した設定が可能なので
ダイヤルを切り替えたら即座に撮影を開始できるのは
ユーザーとしては、かなり嬉しい機能です。

最近発売されているSONYのカメラは大体この切り替えダイヤルが搭載されているので
多くの方が重宝しているのは、間違いありません。

ベーシックラインとしては高い

さて、初心者の方にオススメとはいえ
価格の面では安いとは言えない金額でしょう。

しかし、ここまでに挙げてきた性能を踏まえると
私は、安いとすら感じています。

α1の新品価格が80万円ほどに対して
α7IV30万円ほどです。

特殊な用途除けば、α1とα7IVで大きな違いは画素数とAF性能で
大多数の方はα7IVで満足できる程、ベーシックの水準が高いです。

価格は高いですが、コスパも高く
α7IVを1台買っておけば、カメラ本体を迷うことはなくなります。

オートホワイトバランスが少し甘い

これは、かなりマニアックなデメリットかも知れませんが

私が長期間使用して、唯一本機のデメリットに感じた点です。

オートホワイトバランス(以後、AWB)の色の再現性が
フラッグシップ機と比較すると、残念に感じてしまいます。

α1やα7SIIIにはIRセンサーが搭載されており
これにより、AWBがより正確に動作します。

AF補助光部
α7IVには補助光のみ

α7IVには非搭載のため、当然ですが
AWBの性能は少し落ちます。

とはいえ、もともとAWBが苦手なSONY機のイメージを払拭できる程には
実用的で常用できるレベルではあります。

またWBについては、RAW現像で即座に修正が可能ですし
マニュアルで設定すれば全く問題はありません。

α1を手放しα7IVをメイン機にしたワケ

ソニーストア
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タイトルにもある通り
α1をメイン機、α7IVをサブ機として2台運用体制
ストックフォトや日々の写真・撮影を行っていましたが

2人目の子供が生まれたことにより
カメラ2台を同時に使用するシーンが激減したため
α7IVを残し、α1は売却しました。

私がα7IVを残したいと思った点は
高画素過ぎないで汎用性が高く高精細な画
ISO感度の余裕
オーバースペック気味なα1

個人的な感想であり、性能を保証する内容ではありませんが
副業・趣味と本気で使い込んだ私の目線で比較します。

高画素過ぎないで汎用性が高く高精細な画

5010万画素と3300万画素。

数字で見ると大きな違いです。
しかし、写真をディスプレイやスマホで見る程度では
かなりの拡大をした上で吟味してようやくわかる程度。

大きな印刷物や野鳥撮影などの極度のトリミングが必要なシーン以外では
3300万画素で十分でした。

しんぴ

ストックフォトのコントリビューターの目線で言えば解像度の高さは1つの売りになるので、α1の5010万画素も強みにできてはいました。

ISO感度の余裕

α1とα7IVを比較し、実際の使用において
一番の差を感じるのは高感度耐性。
ISO感度への余裕です。

具体的な使用例でいうと

自宅で、天井照明のみで生活のワンシーンを撮る。
そんなときに
・α7IVではISOオートで気軽に撮れる。

・α1では、ISO固定で他の設定から明るさを担保したい。

少し大げさな言い方かも知れませんが、ここに汎用性の高さが如実に表れます。
ストロボや照明を用いた撮影では、なるべくα1で撮りたいと思いますし
日中の屋外でもα1を持ち出す事が多かったです。

しんぴ

日常を気兼ねなく切り取るには、間違いなくα7IVがオススメです。

オーバースペック気味なα1

前述した内容をまとめると、オーバースペックなα1と
汎用性が高すぎるα7IV、となります。

まさに新基準として、またベーシックラインとして
様々な用途に応じて各シリーズに展開される基準になっているだけあり
本当に様々なシーンに適応してくれます。

人生1度はフラッグシップ機を使ってみたいとα1を購入し
本当にいい経験になり、最高のカメラでしたが

フラッグシップ機なだけに、α1で撮った素材はすべてRAW現像しなきゃ!と
写真に対する敷居を上げてしまうことも手放す要因の1つでした。

しんぴ

より気軽に、クリエイティブルックでJPEG撮って出しで楽しく写真が撮れるのはα7IVでした。

まとめ

α7IV俯瞰

今回は、SONYα7IVをレビューしました。

日常や家族との思い出を、気兼ねなくフルサイズ機で残したい。
そんな方にぴったりなカメラです。
是非、購入して
より良いカメラライフを満喫しましょう。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

それではまた。

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しんぴ
   2023年10月にブログ開設。     ガジェットを中心として「好きなモノ」をテーマに レビュー記事などを掲載しています。 ストックフォトのコントリービュータでもあり、毎月数万円程度の収益を得ています。